2007年９月発売されたiPod touchのCMは英国の学生が自主制作しYouTubeにアップしたものがアップル社が採用した。
南米のエレクトロ　パンクバンドCSSの「Music is My Hot,HotSex」の歌詞My music is where I’d like you to touchに触発されたとの事だ。彼の名はNick Haley　彼は今大手広告代理店Leo Burnett LondonのDirectorです。
Youtubeが個々のアイディア　そのアビリティを解放していく。世界中で好き勝手に自己主張している中で良い映像作家　プランナーそしてコピーライターもいるだろう。従来のプロセスではアップル本社に足を運び　広告代理店　プロダクションに売り込んで果たして日の目をみただろうか？プロとアマの差はなくなってきた。Youtubeにアップする1%いやまだまだ少ないかも知れないが世界中に「個のアイディア　アビリティ」を持った若者がいる。君達の作ったものが「凄い」と思ったらアップしてごらん。翌朝目を覚ますとメールが来るかもしれない。
「貴方の作品を弊社で使用させていただきたいのですが？」と今夢は早く叶うかも知れない。

原爆のキノコ雲、　ユダヤ人捕虜収容所　マザーテレサ、マハトバ・ガンジー、ソマリア内戦で亡くなった棺の男の子の顔。

「20世紀の証言達であり、証言写真」だ。善と悪を「Post it!（忘れないで！）」のタグラインが明確に伝えてくれる。
3Mのスティッキー（付箋）。世界中、誰もが判る表現でもある。シンプルであるが明確。商品と企業のポリシーをも伝えてくれる。
そして我々に問いかけてくる。

人間の傲慢さ、凶暴さ、信念そして優しさを。表現力が3Mの企業のブランディングにもなっていると思います。

衣類のシミ（stain）を取るTide。ケチャップ（頑固なシミ）を取るのに、アメリカンフットボールのチームの優劣で表現している。
白のチームに赤のチームの劣勢。赤のチームの表情も細かく表現されている。タグラインは「ケチャップ（汚れ）にチャンスを与えない」。 近づいて解る詳細な技であります。

デーンマーチンの「誰かが誰かを愛している」というヒット曲があったが「貴方が寝ている間も誰かが今も走っている」のがNIKE＋のウエッブであろう。昨年カンヌ　インタラクティブ部門　　One show でも受賞している。ナイキのウエッブ　マイランニングではグーグルマップと連携しての自分の住んでる町の道で何マイル走るかで道が表示されてこれで○○マイルと教えてくれる。このマップとの連動は米国内だけであるがこれからどんどん世界中のマップと連携していくであろう。走ることの全世界コミュニティは今もどんど んマイル数が加算されている。ウエッブからコミュニティを作り上げていく。CMに限らずウエッブでも進化続けるナイキ戦略が見えてくる。クリエーター達も同様頭の中でアイディア　コピーデザインというベストのリーチを目指して走り続けなくてはならない。それはマラソンの42.195kmよりも長い道のりだろう。途中で棄権した らそれで終わりだ。
http://nikeplus.nike.com/nikeplus/?l=runs