良い指導があれば、順番を覚えることは難しくありません。


太極拳を学び始めた方が、まず課題として一つ直面することは、
「太極拳の順番を覚える」ということになります。

初めて触れた方にとって太極拳の動きは、
前に進んでいる中に、後ろに下がるのかと思わせるような動きが入っていたり、
手が、ゆらゆらとしているように見えたり、

「こんな動きの順番なんて、覚えられるかな？」
と、不安を感じられるかもしれません。

ですが、どなたでも必ず覚えられます。
覚え方には色々な方法がありますが、
自分が少しずつ進歩しているというのが感じられると、
それがだんだん励みになっていくものです。

しかし、もしかすると、
「いや、自分はやってみたけど、結局難しくて覚えられなかったよ」
という方も中にはいらっしゃるかもしれません。

こういった方に、アドバイスさせていただくと、
必ずどなたでも順番を覚えることができます。
ただ、そのためには、「ご自分の順番学習のタイプ」をつかんでおくことです。

太極拳の順番を学んでこられた受講生さんを、これまで拝見するにつれ、
順番の覚え方にもタイプがある、ということを感じております。

《　期限を切って短期集中タイプ　》
今日は順番を一気にここまでやりますから、必ずここまで覚えて下さい、
と言われると俄然集中して覚えるタイプです。
順番の中の一つ一つを細かく解説されるより、
その間に新しい形を覚えたい積極派

《　一つの形を細かく理解してから進むじっくりタイプ　》
一つの形を正確に写し取り、納得できてから一歩ずつ覚えるタイプです。
覚えが中途半端だと感じると、順番が進んでいくのを不安に感じる慎重派

一口に太極拳講習といっても、様々なスタイルがあり、
講習の回数が、全何回と決められて、
各回ここまで必ず進む、とプログラム化されているものもあれば、
毎週毎週のような常時開催されているものもあります。

覚えるのが難しかったという方は、
もしかするとご自分のタイプに合わないスタイルの教室であったのかもしれません。

ご自分のタイプを把握し、そのタイプに合う講習を選んでいくと、
覚えられ方、身に付き方がガラッと変わるかもしれません。

また、いずれのタイプであっても、しっかり覚えるためには、
その先生が質疑応答、コミュニケーションを、
どれだけ取ってくださるかも大事であることをお忘れなく。


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社団法人日本カルチャー協会認定講師

秋山　俊行　（Toshiyuki　Akiyama）

http://www.jcai.jp/akiyama

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